Copilotを導入した企業が増える一方で、 現場では「どう使えばいいのか分からない」という声が多い。
太田浩史氏の 『Microsoft 365 Copilot 踏み込み活用術』 は、 その悩みに真正面から向き合い、 “Copilotを実際に使える状態にする” ことを目的に書かれた一冊。
Microsoft 365 導入支援の現場で培われた知見をもとに、 具体的なシーンに踏み込んだ“実務寄りのテクニック”がまとめられている。
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■ 1|本書の軸は「Copilotに頼れるようになること」
本書は、Copilotの機能紹介ではなく、 “どう頼ればいいのか” を中心に構成されている。
- 何から始めればいいのか
- どんな指示をすれば意図が伝わるのか
- どの場面で使うと効果が出やすいのか
- どこまで任せてよいのか
Copilotを“触ったことはあるけれど、使いこなせていない”という人にとって、 最初の壁を越えるための内容が多い。
■ 2|第1章:Copilotの基本と導入 ― 最初のつまずきを解消
最初の章では、Copilotを使ううえでの前提が整理されている。
- Copilotの仕組み
- どのアプリで何ができるか
- 使い始める前に知っておきたい考え方
- 失敗しやすいポイント
“Copilotの理解不足でつまずく人”が多い現場を見てきた著者ならではの視点。
■ 3|第2章:Copilotチャット ― 指示の出し方がわかる
Copilotチャットは、 「どう指示するか」で結果が大きく変わる。
本書では、実際の現場で使われる指示例が豊富。
- 自分の情報を踏まえて回答してもらう
- 書きかけの文章を改善してもらう
- 複数ファイルを比較してもらう
- 動画・音声の内容を要約してもらう
“Copilotにどう頼むか”が具体的に理解できる。
■ 4|第3〜4章:Excel・Word・PowerPoint・Outlook・Teamsの実務活用
ここが本書の中心。 各アプリでの“実務シーン”が丁寧に紹介されている。
● Excel
- 集計用の数式を作ってもらう
- データの傾向を整理してもらう
● Word
- 下書きの作成
- 文書の改善ポイントの提示
● PowerPoint
- プロンプトだけでプレゼン全体を作成
- スライド構成の提案
● Outlook
- メールの返信案
- 長文メールの要点整理
● Teams
- 会議に遅れたときの経過まとめ
- 発言内容の整理
“どの場面で使うと効果が出るか”が明確で、 実務に直結する内容になっている。
■ 5|第5章:その他アプリの活用 ― 見落としがちな便利機能
- OneNote
- Loop
- SharePoint
- Stream(動画の文字起こし)
など、普段あまり意識しないアプリでの活用例も紹介されている。
特に Streamの動画・音声要約 は、 会議録や研修資料の整理に役立つ。
■ 6|第6章:エージェント作成 ― 社内FAQを自動化する
Copilot Studio を使った “社内エージェント”の作成 にも触れている。
- FAQ対応
- 社内問い合わせの自動化
- 手順案内
- 社内データの参照
“Copilotを使う側”から “Copilotを作る側” に踏み込む内容。
■ 7|第7章:活用の考え方とマインドセット
最後の章では、 Copilotを使い続けるための考え方がまとめられている。
- 完璧を求めない
- 小さな成功体験を積む
- 指示の出し方を改善する
- 使う場面を増やしていく
“Copilotを習慣化するための視点”が整理されている。
■ 8|どんな読者に向いているか?
● 向いている読者
- Copilotを導入したが使いこなせていない
- 具体的な頼り方を知りたい
- ルーチンワークを効率化したい
- チームにCopilot活用を広めたい
● 向いていない読者
- 技術仕様を深く学びたい
- プログラミング中心の解説を求めている
本書は “Copilotを実務で使える状態にするための本” という位置づけ。
■ 9|総評:Copilotを“現場で使える力”に変えるための一冊
『Microsoft 365 Copilot 踏み込み活用術』は、
- Copilotの基本
- 指示の出し方
- 各アプリの実務ユースケース
- エージェント作成
- 活用の考え方
をまとめた、 Copilot初心者〜中級者にとって最も実務的な入門書。
「Copilotを導入したけれど、どう使えばいいかわからない」 という人にとって、最初の一冊として非常に扱いやすい内容。
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