堀井雄二の『ドラゴンクエストのつくりかた』|40年の制作姿勢をたどる一冊

堀井雄二の『ドラゴンクエストのつくりかた』|40年の制作姿勢をたどる一冊 書籍の断片 – Books

ドラゴンクエストが生まれてから40年。 シリーズを支えてきた堀井雄二の“考え方”は、ゲームデザインの世界だけでなく、物語づくりや企画の領域でも語られてきた。

その背景にある発想や工夫を、落ち着いた語り口でまとめたのが 『堀井雄二のドラゴンクエストのつくりかた』(2026年7月17日発売)。

派手な裏話よりも、作品づくりの根にある視点を丁寧に追える内容で、 ドラクエを遊んできた人にも、創作に関わる人にも読みやすい構成になっている。

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■ 1|どんな本なのか

本書は、ドラゴンクエストシリーズを長く手がけてきた堀井雄二が、 “どのようにゲームを考えてきたのか” をテーマごとに語る一冊。

大きな主張を押しつけるというより、 「こういう視点で作ってきた」という実感ベースの話が中心で、 読み物としても落ち着いたトーンでまとまっている。

ゲーム制作の専門書というより、 長く続くシリーズの裏側を、作者の視点から静かにたどる本 という印象に近い。

■ 2|内容のポイント(公式抜粋より)

本書で扱われるテーマの一部は次の通り。

● ロールプレイングの設計図

RPGをどう捉え、どんな体験を目指してきたのか。

● 物語は魔王から考える

物語の“出口”を先に決めることで、全体の流れを整える発想。

● 登場人物になりきらないと物語が素通りする

キャラクターの感情を、プレイヤーが自然に追えるようにする工夫。

● 隠されたパラメータたち

表に出ない数値が、遊び心地にどう影響するか。

● ゲーム作りのワンポイント・エッセンス

長年の経験から生まれた、小さな気づきや視点。

● ゆう坊とファミ坊のゲーム対談

遊び手としての感覚を交えた、軽やかな読み物パート。

どれも“ドラクエらしさ”の背景にある考え方を、 過度に専門的にならない範囲で紹介している。

■ 3|どんな人に向いているか

● ゲーム制作に興味がある人

RPGの構造を、実例を交えながら理解しやすい。

● 物語づくり・企画に関わる人

「出口から考える」「感情の流れをつくる」など、応用しやすい視点が多い。

● ドラクエを長く遊んできた人

作品の裏側を、作者本人の言葉で知ることができる。

● 研究・教育の立場でゲームを扱う人

シリーズの歴史をたどる資料としても読みやすい。

■ 4|本書の読みどころ

本書の魅力は、 “難しい理論”ではなく、“長く作り続けてきた人の視点”がそのまま言葉になっているところ。

  • どうすれば迷わず遊べるか
  • どこでプレイヤーが戸惑うか
  • 物語の流れをどう感じてもらうか
  • 数値の裏側で何を調整しているか

こうした話が、専門用語に寄りすぎず、 読者が自分の経験と重ねながら読める形で語られている。

“ドラクエの秘密を暴く”というより、 作品づくりの姿勢を静かに共有してくれる本 という方が近い。

■ 5|書誌情報

  • 書名:堀井雄二のドラゴンクエストのつくりかた
  • 著者:堀井雄二・塩崎剛三
  • 発売日:2026年7月17日
  • 仕様:ムック(SE-MOOK)
  • ジャンル:ゲーム制作/RPG設計/インタビュー

■ 6|まとめ:40年の“積み重ね”を静かにたどる一冊

ドラゴンクエストが長く愛されてきた背景には、 派手さよりも“遊びやすさ”や“物語の流れ”を大切にする姿勢がある。

本書は、その姿勢を言葉として追える貴重な機会。 ゲーム制作に関わる人だけでなく、 物語や企画に興味がある人にとっても、 読みながら自分の考えを整理できる内容になっている。

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